夫婦二人とも生かされている

気がついたら病院のベッドに寝ていました。
見上げると妻と妻の友達の顔がありました。
そして また大きな暗闇に包まれるように寝込んでしまいました。

8年前の話です。私は原付バイクで事故にあいました。
その日、私は会社を設立するためにバーチャルオフィスの契約に行くところだったのです。
企業のために睡眠不足な日々が続いた所でした。判断力も鈍っていたのだと思います。
過失割合は100パーセント私が悪かったので、
事故にあったというより 事故を起こしたという方が正確でしょう。

左足の大腿骨を骨折していました。
ベッドに寝ている私に妻は
「足が折れただけで良かったわね。あなたは頭と口で仕事を
しているのだから、命を助けてもらって頭と口も無事だったんだから、
足の一本無くなっても仕方ないわね。」

ベッドで弱っている私に強烈な言葉が飛んできました。
その時は受け止めることができませんでしたが、
後になって考えると全くその通りで「生かされている」という感じを
少し感じることができました。

8年経った昨年の11月に今度は妻が子宮剄がんになっていることがわかりました。
かなり進行していて患部を切り取ることはできず、
放射線治療を行うことになりました。
1カ月半の入院で35回の照射を受けて、1月中旬に退院しました。

退院して1カ月経った2月中旬の検査で発見当時に5センチあった癌が今では
影のようになっていて、治っていく途中の状態にあるらしく
これで大丈夫でしょうと先生に言っていただきました。
本当にうれしかったです。妻もホッとしたようです。

5年経って再発しない時に完治ということになるのですが、
たぶんもう大丈夫だと思います。
妻も「生かされている」ことになりました。

二人で「生かされている」のは何かを二人でする為に違いないと
最近良く話し合っています。

若いころは二人とも自分のことしか考えていませんでした。
若いころを思い出すと恥ずかしい限りです。

こんな大きな体験をした私たちは
世の為 人の為に自分の身の丈にあった事を
少しずつしていって「生かされている」事を感謝していきたいです。

コメントは受け付けていません。